山形県立高校入試採点ミス続発:期末試験採点との同時並行での負担も一因?

 山形県立高校の入試で採点ミスが相次いだ問題について、山形県高教組は「入試と期末試験の採点を同時並行でせざるを得ず、負担が重くなっている」と分析していることがわかった。

 河北新報2018年5月16日『山形公立中高入試採点ミス 期末試験重なり負担増、東北他県は日程ずらす』が報じている。

記事で指摘された内容

 記事によると、山形県立高校では2018年度、計253件の採点ミスが発見された。

 山形県立高校の入試は例年、3月10日に設定している。

 一方で大半の高校は例年、入試直前に1・2年生の期末試験を実施している。2018年度には、3月9日まで期末試験を実施していた学校が多かったという。

 学校側では3月11・12日を入試採点日として、生徒への授業をおこなわず、教職員は入試採点事務に集中する日程を組んでいる。

 しかし実際には、教職員は入試当日から、期末試験の採点業務と入試業務を並行しておこなうことになるという。当日は、試験監督に当たっていない時間の合間を縫って期末試験の採点業務をおこない、また入試採点業務についても期末試験の採点に取り組めていない状態で取りかかることで余裕がないという。

 河北新報では、東北地方の他県の状況についても取材し、紹介している。4県は2月中、少なくとも入試までには期末試験の採点を終えられるような日程を組んでいるという。また秋田県では、入試合格発表後に期末試験を実施する場合もあるなど、入試事務と重ならないような配慮をおこなっているという。

過重負担の解消を

 採点ミス続発については、採点方法など他の要因も指摘されているというが、記事で指摘されているように、教職員が期末試験の採点も同時に抱えて余裕がない状態になっていることも、一つの要因となっているのではないだろうかといえる。

 入試採点にしても期末試験採点にしても、それぞれ相当の慎重さ・正確さを期す作業となる。それを同時並行でおこなうとなれば、ミスの誘発原因にもなりかねない。

 入試業務と期末試験業務が重ならないように、日程を工夫するなどの取り組みも必要になってくるのではないか。