大分市立中学校「体罰」事件、生徒失神させた事実を伏せて記者発表

 大分市立中学校の男性教諭が生徒の首をつかんでケガをさせた「体罰」事件で、加害教諭が生徒の首を絞めて失神させていたことが、4月25日までにわかった。

 この事件は大分市教育委員会が4月22日に記者発表していたが、発表時点では失神の件については触れていなかった。

事件の概要

 事件は2018年4月20日に発生した。午後7時頃、教諭は校内にいた生徒5人を見つけ、早く帰宅するよう声をかけた。その際に「生徒が指示に従わなかった」として、教諭は自転車にまたがっていた状態の男子生徒1人の首に後ろから腕を回してつかみかかり、失神させた。

 加害教諭は柔道の有段者だという。教諭は生徒が失神した様子に気づき、胸をたたくなどした。生徒は10秒ほどで意識を回復した。

 直後に生徒の父親が学校に駆けつけ、119番通報と110番通報をおこなった。生徒は頭部打撲などで10日間のケガと診断された。

記者発表

 大分市教委は教諭らに事実関係を聴き取り、その際に教諭は生徒を失神させていたことを認めたという。記者会見での発表では失神の事実を伏せていた。

 このことについては、「事実関係を簡潔に説明するつもりだった」と釈明しているという。

 しかしこれでは、教諭の暴力行為の事実関係が小さく描かれ、事件をできるだけ小さく扱おうとする意図があったのではないかと疑われてもおかしくない状態になってしまっている。

(参考)
◎首つかみ失神させる 大分市教委、会見で説明せず (大分合同新聞 2018/4/25)