ブラック校則:中日新聞が特集記事

 「ブラック校則」の問題について、『中日新聞』2018年4月22日付が特集記事『<高校生はこう思う!> なくせる?ブラック校則』を出している。

ブラック校則の実状

 記事では、高校生や2018年3月に高校を卒業したばかりの卒業生の声を取材しながら、「ブラック校則」の実状についての告発がされている。

 ある愛知県立高校を2018年春に卒業した女子生徒の話が紹介されている。制服のブラウスの下に着る肌着は「無地、色は黒・白・紺・グレーの4色のいずれか」と決められ、毎朝校門と教室でブラウスの裾をまくったり胸元を開けるなどしてチェックを受けるという。教師に抗議しても「決まりだから」という対応をされた。

 また、別の愛知県立高校の女子生徒は、生徒が名簿順に整列して頭髪や服装チェックをされる「身だしなみ検査」があるとして、疑問を訴えている。

「ブラック校則」は近年になって増加?

 「ブラック校則」に関する調査では、ここ10年ほどで校則が急速に厳しくなっている・校則に関する教師側の「見せしめ的な」「行き過ぎた」指導が増加しているという指摘がある。

 理不尽な校則の問題は、1970年代・80年代・90年代前半くらいまでの管理教育の時代のイメージも強いが、近年になってより厳しさを増しているのではないかともうかがわれる状況になっている。

人権侵害など理不尽な指導の根絶を

 「ブラック校則」の問題は、人権侵害にもつながるものである。下着チェックなど、セクハラやパワハラ・スクールハラスメントと指弾されるべき悪質なものとなっている。また頭髪チェックや「地毛証明」についても、生まれつき茶髪の生徒を差別し排除することにもつながりかねないものとなっている。

 一方でこのような理不尽な校則がまかり通る背景には、生徒の身だしなみなどで学校の評判を判断したり学校側に苦情を入れたりするような、地域住民からの学校への目などもあるとも指摘されている。さらには、教職員の多忙化や、「ゼロ・トレランス」の風潮との関連を指摘する声もある。

 生徒の人権を守るためには、校則の不断の見直しや、教職員の教育条件の向上など背後の要因も含めて、総合的に取り組んでいかなければならない。