仙台市立小中学校、2017年夏以降教師の不適切指導6件確認

 仙台市立の小中学校で2017年夏以降、教師の暴力(いわゆる「体罰」)や不適切指導が6件確認されたことがわかった。

指摘された6件の内容

 仙台市と仙台市教委では2017年に合同で、児童生徒・教職員対象アンケートを採り、「体罰」や不適切指導の実態把握を図った。

 今回確認された6件は、アンケート実施時期以後に発生したものとなる。

 「体罰」とされる暴力的行為は、3件が確認された。

▼2017年9月、中学校の男性教員が授業中、私語をしたとして生徒2人の口にマスキングテープを貼り付けた。▼2017年12月、中学校の男性教員が生徒を平手打ち。▼2018年2月、小学校の男性教員が児童を平手打ち。

 また不適切指導とされたのは、3件が確認された。

▼2017年10月の衆院選挙期間中、小学校の女性教員が授業中、選挙カーの音が聞こえてきたとして、「選挙カーがうるさい。そのような候補者は好ましくない」と教室で発言。▼2017年11月、中学校の女性教員が、教科の授業内容とは無関係にもかかわらず、学級で性的な話をした。▼2017年11月、中学校の男性教員が、生徒が提出した自己評価カードの感想欄に「あ」「おー」など意味不明なコメントを書き込んだ。

不適切指導だと言わざるをえない

 指摘された6件のうち1件は、授業中に生徒の口にテープを貼るという行為である。

 2017年4月に仙台市立中学校で発生したいじめ自殺事件に関連して、教諭が自殺した生徒に対して全く同じ行為をしていた「体罰」があったと指摘され、問題になっていた。同じ地域でわずか半年後に、同じ手法で、同じような不適切行為が起きたというのは、どういうことなのかと思わざるをえない。

 また、選挙カーの音が聞こえてきたことに関連して、「候補者は好ましくない」発言の教師の件についても、疑問を感じる。政治的中立性という観点ばかりではなく、主権者教育という観点からも問題ではないか。児童が選挙制度に対して否定的な感情を持ってしまうおそれもあり、主権者教育としてもふさわしくない。

(参考)
◎<仙台市教委>口にテープ貼る 頭を平手打ち 性的な話 仙台市教委アンケート調査後も体罰や不適切指導6件(河北新報 2018/4/20)