バスケットボール部で外部指導者が暴行:岐阜・多治見市

 岐阜県多治見市立多治見中学校のバスケットボール部で2016年、岐阜県バスケットボール協会から派遣された外部指導者が生徒に暴行を加え、ケガを負わせていたことがわかった。

 多治見市では教員の負担減として、市立中学校運動部の競技8種目について、各競技ごとに、学校での部活動と保護者が任意に結成した地域クラブの二重制度としている。

 平日の始業前と放課後午後5時までは部活動として顧問教員が指導し、平日午後5時以降および土日は地域クラブとして地域の社会人など外部指導者が指導する制度をとっている。

暴行事件

 暴行傷害事件は2016年9月に起きた。被害生徒は、シュートが決まらなかったいらだちで、バスケットボールを壁に向けて蹴りつけたという。その様子を見た外部指導者の監督は、生徒の尻を蹴り平手打ちするなどの暴行を加えた。

 生徒は中指のケガなどを負い、全治2週間と診断された。また適応障害とも診断され、のちに退部している。

 監督は暴行罪で多治見簡裁から罰金の略式命令を受けた。すでに指導者を辞任している。また岐阜県バスケットボール協会はこの監督の指導ライセンスを5年間停止する処分をおこなった。

多治見市教委の責任は?

 多治見市教育委員会は、事件について「保護者の任意団体。事件の責任は地域クラブ側にある」として、具体的な対策を明言していないという。

 その一方で、活動は学校内での部活動の実質的な延長とも取れるような形で運営され、実質的には部活動の「民間委託」になっていることから、学校・市教委の責任は免れないのではないかという指摘もある。

 部活動での教職員の負担を減らすことは、当然の方向性ではある。その一方で、完全な地域クラブ化して学校とは別の場所でおこなうのではなく、学校での活動の延長として外部指導者を呼ぶような形でおこなう限りは、こういう事態に陥ったときの責任が曖昧になってしまうという問題点もある。

 部活動のあり方そのものについても、根本から検討が必要だといえる。今回のような事件の対応についても、学校側の責任は避けられないのではないか。

(参考)
◎<多治見中>部活の外部監督、生徒に暴行 夕方、土日に指導(毎日新聞 2018/3/8)