大阪市立中学校サッカー部「体罰」傷害訴訟:元顧問教諭の暴力行為認める判決

 大阪市立港中学校(港区)に通っていた元生徒の男性(17)が2015年4月、所属していたサッカー部で顧問教諭から暴行を受け顔面骨折などのケガを負ったとして大阪市に約330万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁は2月28日、大阪市に対して慰謝料約90万円の支払いを命じる判決を出した。

 当時3年だった男子生徒は、顧問教諭から「指示と異なる練習をした」として学校の周りをランニングするよう命じられたことで、教諭とトラブルになった。生徒は拒否して帰宅しようとしたが、教諭は生徒を職員室に引きずり込もうとし、もみ合いになった。その際に教諭は生徒を殴り、顔を踏みつけるなどしてケガを負わせた。

 当該教諭は2015年5月に停職2ヶ月の懲戒処分を受け、依願退職したという。

 判決では、「元生徒は指導に従わなかったが、暴行を受ける理由はない」として教諭の不法行為を認めた。その一方で、生徒も教諭を殴ったなどとして慰謝料を減額している。

 教諭の暴行・不法行為を認めたのは当然ではあるが、そもそもこういう「指導」が適切なのかという根本点を問われなかったのは、不十分ではないかとも感じる。

(参考)
◎「指導に従わなかったが、暴行受ける理由はない」当時中学生への暴行で大阪市に賠償命令 大阪地裁(産経新聞 2018/2/28)