川口市立中学校いじめ、開示文書の訂正請求:埼玉

2018年5月21日

 埼玉県川口市立中学校3年の男子生徒が不登校になった問題。この問題では、所属している部活動の部員からのいじめ、顧問教諭からのいじめまがいの不適切言動、インターネット上での中傷などが背景にあると指摘されている。

 この男子生徒は、いじめに関して学校・市教委がどう対応したかという記録の開示を求めていた。2018年1月に一部開示されたものの、内容がほぼ虚偽に近いとして、2月15日付で訂正請求をおこなっていたことが報じられた。

 開示請求の範囲は「いじめの重大事態に関する記録全て」としていた。しかし、職員会議の議事録など、生徒側が開示を求めていた資料の一部は非開示扱いとなった。

 開示された文書も、「人間関係のトラブルに起因する(保護者の申し立て)いじめ事案発生報告~○○中学校からの報告」とする票台で、生徒側は「軽い表現になっている。全体として虚偽の文書」と批判しているという。

 市教委の担当者は「訂正請求のあった文書は精査中」「過去の文書なので、文書が書かれた時点での認識を反映し、現時点の認識とは異なることも念頭に置いてほしい」としているという。

 文書が書かれた当時の認識については、当時なぜそのような扱いをしたのかということを検証するために、歴史的な記録資料として別途残す必要があるとはいえる。

 その一方で、いじめを軽く扱ったことについては、被害者の立場から見ればとんでもないことである。現時点での認識と異なるのなら、それを反映していく必要があるのではないか。

(参考)
◎いじめ不登校の男子生徒、川口市教委に自分のいじめ記録を開示請求…内容は「ほとんど虚偽」で訂正請求(埼玉新聞 2018/2/26)