大阪府立懐風館高校黒染め訴訟:話し合いの録音音声報じられる

2018年5月21日

 大阪府立懐風館高校の女子生徒が、生まれつき茶色い髪を黒く染めるよう学校側から強要された上、授業や学校行事への出席を禁じられるなどしたとして大阪府を相手取り訴えている「黒染め強要」訴訟。

 この訴訟に関連して、生徒側と学校側とのやりとりを録音した音声が裁判の資料として提出され、その音声を毎日放送が入手したとして、同局が1月11日に音声の内容についての報道をおこなった。

 報道によると、録音された音声の内容は、訴訟での大阪府の主張と大きく異なるものだという。

 大阪府は訴訟で「女子生徒の地毛は黒で、茶色く染めていた」と主張する方向だという。

 しかし録音音声では、大阪府の主張とは全く異なる内容が記録されていたとされる。

 2016年9月、当時2年だったこの女子生徒が登校できない状態になった直後のやりとりだという。

 学校側は「黒染めを過去にしたことがある人はそれが落ちてきている場合もあるので、その場合も黒染めしてもらうという前提でスタートしている。彼女の場合は、生来茶色のままで、その間何もなければそれでよかったが、中学の時にいったん黒染めして、それが落ちてきている状態だった」と話している。

 生徒の地毛は茶色で、中学校時代にも黒く染めるよう強要されていたことを、高校側は認識しているということにもなる。

 また2016年6月にもこの問題についての話し合いがもたれ、席上で担任は、黒染め指導について「個人的にはジレンマを感じていたが、学校の方針なのでどうしようもない」という趣旨を話したという。

 この報道通りならば、学校側の対応は明らかに筋が通らないことになるし、大阪府は後付けで嘘をついていることにもなる。

 理由にもならないような一方的な言いがかりで生徒を不登校に追い込み、それが問題になると、自己保身のために被害者の女子生徒に非があるかのように責任転嫁して二次被害を与える――こんな対応は許されない。

(参考)
◎女子高生“黒染め強要”訴訟 「話し合い」の音声入手、主張に食い違いか(毎日放送 2018/1/11)