いじめで飛び降り強要・自殺未遂・PTSD発症:大阪・枚方市の中学校

2018年5月21日

 大阪府枚方市立中学校3年の男子生徒が校内で同級生からいじめを受けて自殺未遂を図り、PTSDを発症し、不登校の状態になったとして、枚方市が第三者委員会を設置して調査していることが、1月7日までにわかった。

 この生徒は2017年4月、男子生徒2人から首を絞められたり体を押さえつけられるなどの暴力行為を受け、校舎から飛び降りるよう強要されたという。

 生徒は校舎2階の窓から身を乗り出して飛び降りようとしたが、異変に気付いた同級生らが制止して救出し、未遂に終わった。

 生徒は飛び降り強要事件後に不登校となり、PTSDや解離性障害と診断された。

 枚方市教育委員会は重大事態と認定し、2017年6月より調査を始めた。

学校側の対応に問題が?

 一方で、学校側の対応が後手に回っているという指摘もある。

 保護者によると、学校側は自殺未遂事件が起きた当日、保護者に事情を説明した際、「こんないじめくらいで転校は認められない」と発言したという。また第三者委員会の設置についても、保護者側が指摘して初めて動いたとされている。

 一方で学校側は「当初から第三者委員会の設置を視野に入れて動いていた」と主張している。

 保護者の主張通りだとすれば、学校側の対応はとんでもないことである。自殺未遂・飛び降り強要までに追い込んだような悪質ないじめを、「こんないじめ」とまるで軽微な事案のように扱い、「転校は認められない」などと主張したことになる。

 いじめの状況も極めて悪質なものである上、事後対応も疑問が指摘されているということになる。学校や教育委員会はていねいな事後対応をおこなっていくべきではないか。

(参考)
◎中3男子生徒が校内で自殺未遂 同級生のいじめ原因 第三者委設置も、市教委側が家族に「こんないじめくらいで転校認められない」発言?(産経新聞 2018/1/8)