大阪府「チャレンジテスト」1月11日に実施予定

2018年5月21日

 大阪府の中学生統一テスト「チャレンジテスト」が、1月11日に実施されることになっている。

 大阪府内の市町村立の中学校、およびそれに準じる課程の学校(府立および市町村立の中高一貫校、義務教育学校後期課程、特別支援学校中学部)に通う中学生を対象とするものである。年1回実施され、3年生は6月、1・2年生は1月に実施される。

 「チャレンジテスト」は、維新政治のもとで導入されたものである。大阪府の高校入試における調査書での成績評定(いわゆる内申点)が相対評価から絶対評価(到達度評価)に移行したことに伴い、「学校や教師の評価基準の偏りをなくす。公平性を担保する」という口実で導入された。

 「チャレンジテスト」の点数によって、教師が各生徒に対しておこなった評定が適切だったかどうかを検証する仕組みとなっている。ということは、チャレンジテストの成績によって、個人の通知表での成績にも影響することにもなる。

 1度のチャレンジテストの成績が振るわなかっただけで、学校での成績評価を大きく下げられる事例も、多く報告されている。1学期・2学期とも5段階評価で「5」をとっていた生徒が、チャレンジテストで44点にとどまったことで、学年末の評定を一気に「3」にまで2ランク下げられる事例もあったという。

 また3年生対象のテストでは、学校平均点によって教師が評定をつける範囲を指定されることにもなる。

 これは、大阪府全体を母集団としての、事実上の相対評価にもなっている形にもなる。

 「チャレンジテスト」の導入で1年生から評定を意識させられることに加えて、公立高校の学区制度の撤廃なども加わり、大阪府の公立高校入試は実質的に長期化・激化しているような形にもなっている。

 これでは、生徒への負担感や不公平感が強まるだけである。また教師にとっても、教育の自主性が制限され、テスト対策を常に視野に入れる傾向が強まることや、事務作業の煩雑さものしかかり、負担が重くなる。

 また「チャレンジテスト」や全国学力テスト、大阪市ではそれに加えて市独自におこなわれている統一学力テストなどによって、学校平均点という一面的な指標にによって各学校・地域のランク付けや序列化を進めるような風潮も生まれている。

 このような「チャレンジテスト」は、中止すべきではないか。